任せる技術        リーダーの立場にいる人の中で、「メンバーに任せた仕事がうまくいかないから、結局、自分でやったほうが早い!!と思って、自分が対応をしてしまった!」、そんな経験をしたことがある人はかなり多いのではないでしょうか。        確かにいきなりメンバーに仕事を任せても、メンバーが混乱してしまうのは当然のことですし、また、リーダーの立場からしたら 「どうして当たり前のことができないんだ!」 となってしまいます。        でも、よく考えてみて下さい。 この時点で、すでにリーダーとメンバーの気持ちは、大きくすれ違っていませんか? お互いに信頼関係をうまく結び、意思疎通が出来ていれば、こうした状態に陥る前に、うまい対策が講じられているはずです。        組織人材コンサルタントの西邑浩信さんは 『自分でやったほうが確実(はやい)! がなくなる任せる技術』 (明日香出版社/刊)の中で、リーダー自身が 「自分でやったほうがはやい」 と思ってしまうと、そんなリーダー自身の意識やあり方が周囲に影響し、メンバーがなかなか育たない、仕事を一向に任せられない、チームが全然一つにならない、など、様々な悪影響が出る、と指摘しています。      では、そんな状態から抜け出すには、どうすればいいのでしょうか? ここではあなたが仕事を任せる前に心得ておくべき、3つの大事なポイントをご紹介します。        (1)仕事を任せるには、まず自分の心の整理から    西邑さんは、メンバーに仕事を任せられるリーダーに共通する点として、常に 「泰然自若」 としていることがあげています。 つまり、どんなことが起きても 「どーん!」 と構えている、そんな姿勢がメンバーたちに安心感をもたらしているのです。    確かにそんな状態だと、何か起きても 「このリーダーなら安心だ」 とメンバーは思うでしょう。 では、どうしてそういう人たちは安心感があるのでしょうか。 それは、彼らが何かことを起こす前には必ず 「ひと呼吸」 おき、何かことを進める前に準備をしているからです。 ひと呼吸おいて、冷静になって現状を見てみる、そうすると、忙しい時には見えなかったことがたくさん見えてくるのです。    仕事を 「任せる」 か 「任せないか」 を判断するのはリーダー。 そして 「任せた」 責任もリーダーにあります。 まず落ち着いて、自分の心の整理をできる人が、仕事をうまく任せられる人なのです。        (2)メンバーのこと、ちゃんと理解していますか?    任せられない人の多くは、任せられない理由に、必ずと言ってよいほど、メンバーのスキル不足をあげます。 しかし、具体的にどんなスキルが欠けているのか、どんなスキルを身につければ仕事を任せることを可能なのか、そこまで、詳細に答えられることができるでしょうか。    任せる上で大切なことは、メンバーのスキルや能力をちゃんと理解することです。 本書ではそのために、メンバーたちのスキル状況を簡単にチェックできる箇所もあり、それらを把握しておけば、仕事を任せるときも、冷静に、客観的に対応することができます。    人は誰でも、それぞれに強みと弱みがあるもの。 まずそれらを把握した上で、仕事を任せることが大切なのです。        (3)最低限のルールと最大限の自由を与えよう    仕事を任せたら、なるべくその人の自主性に委ねたいもの。 しかし、単に自由にさせてしまうと、混乱させてしまいかねません。    このとき重要なのは、まず、チームや組織としての規範やルール、大事にしている価値観、理念などを理解してもらうことが大切です。 その上で、「何をするか(WHAT)」 「どうするか(HOW)」 を可能な限り、メンバーに委ねるのです。    仕事の醍醐味の一つは、自分自身の裁量で 「何をするか」 「どうするか」 を決めて動かすこと。 それが若手の頃から出来ていれば、将来、生産性の高い仕事をしてくれる可能性が大きくなります。 メンバーの 「やりたい!」 という気持ち、内発的動機に常に焦点をあて、本当の自発性や責任感を芽生えさせること、それがリーダーの重要な役割なのです。      こうみてくると、リーダー自身がいかに 「事前にちゃんと準備をするか」 が、「自分でやったほうがはやい」 から抜け出す一つのカギとなりそうです。      確かに、どんなことでも成果を決める重要な要素の一つに、PDCAのP(PLAN)、つまり事前準備が万全にできているかどうか、があります。 仕事を任せる場合も、万全な準備ができているからこそ、冷静に、そして客観的にチームやメンバーをみつめられるのです。      メンバーに任せようか考えているときに、「自分でやったほうがはやい」 と少しでも思ったら、まずひと呼吸おいて、仕事やメンバーの状況を考えてみてはいかがでしょうか。      一旦冷静になれば、落ち着いて、客観的に現状をみられるようになり、それまで隠れていた新たな可能性が見つかるかも知れませんよ。(getnews.jp)                       ツイートこの記事をつぶやく
              海賊とよばれた男        7月1日付けのオリコン “本” ランキングBOOK(総合)部門では、先週6月24日付けで初の1位、2位独占を果たした、百田尚樹 「海賊とよばれた男」 上・下巻(2012年7月11日発売・講談社)が2週連続1位、2位を独占した。         同一小説による2週連続1位、2位独占は、2009年6月8日付け~7月6日付けで記録した村上春樹 「1Q84 BOOK1」 「1Q84 BOOK2」 (2009年5月29日発売・新潮社)以来4年ぶりの快挙。 累積売上は上巻が57.8万部(週間2.5万部)、下巻は累積47.6万部(同2.1万部)となった。      同作は、今年4月に発表の 「2013年本屋大賞」 での大賞受賞がきっかけでブレイク。 受賞直後の今年4月22日付けでは上巻が前週4月15日付けの107位から2位、下巻が136位から3位に急上昇し、揃って初のTOP10入り。 その後、6月17日付けまで9週連続でTOP10入りを続けていた同作であったが、翌6月24日付けでは6月9日(日)オンエアのTBS系 「情熱大陸」 で著者の百田尚樹氏が特集されたことも相まって1位、2位に上昇し、発売から11か月で初の首位に輝いた。      「海賊とよばれた男」 は、出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクションノベル。 第二次世界大戦に敗戦し、焦土と化した日本で、石油会社大手から排斥され売る油もない 「国岡商店」 が、一人の社員も解雇せず、ラジオの修理業や旧海軍の残油処理などで生計を立ててしのぎ、たくましく再生。昭和28年、「日章旗丸事件」 を起こした気骨のある経営者の生涯を描いている。      そのほか今週のBOOK(総合)部門は、大泉洋の初エッセイ 「大泉エッセイ~僕が綴った16年」 (メディアファクトリー)が先週の48位から8位に再浮上、6月10日付け以来3週ぶりにTOP10入りを果たした。 また、発売以来ジワジワと順位を上げていた現役トップジョッキー・藤田伸二の著書 「騎手の一分競馬界の真実」 (講談社)が今週は12位まで上昇、TOP10入り射程圏内としている。 (narinari.com)                          ツイートこの記事をつぶやく
                                               なりたくない人        2009年5月に始まった裁判員制度も、4年がたちました。      裁判員候補者になる確率は地域差もあり、約200人に1人で選ばれる地域もあれば、約800人に1人の地域もあり、かなり格差があります。      その中から実際に選ばれる確率はさらに下がり、年間あたり全国で5000人に1人程度と言われています。        限られた数の人しか経験できない裁判員。 「あなたは裁判員をやってみたいと思いますか?」 という調査では、        ・思う:19.3%    ・思わない:79.5%    ・裁判員制度を知らない:1.1%  (リサーチパネル調べ、回答者数3万7110人)       との回答が得られており、2割は前向きに考えていることが明らかになりました。      それぞれのコメントを見てみましょう。      【思わない】    「自分が関係もしない、興味もない裁判のために何日も缶詰になるなんて嫌。 犯人(被告人)と直接顔を合わせるわけでしょ? のちのち復讐でもされたら誰がどう責任とってくれるんさ?」    「今の生活だけでも精一杯なので、人を裁くお手伝いまでの余裕がないです」    「さばける様な人格でない」    「なんか、誘導されるってうわさ・・・」    「PTSDなる恐れが・・・」  (以上すべて原文ママ)      時間と精神的な余裕がないのに、裁判員に選ばれたら困るとの意見が大多数でした。        【思う】    「密かにはがきが来るのを待ってます」    「こんなチャンス宝くじに当たるようなものですよ」    「お金が欲しいのでバイトの気持ちでやる気あり!」       お金目的の人もかなりいるようです。 さらに、      「傲然とこう言ってやるんだぁ~、『死刑でいいんじゃね! こんなクズ生きててもしょ~がねえんだから!』」    「何が何でも死刑判決を出したい」     と、極悪犯に対して 「死刑判決」 を出したいという願望を持つ人が多くいることも今回の調査で分かりました。       候補経験者からは、      「一度裁判員候補で一年過ごしたが、送られてきた小冊子を読むと、責任は大きく、拘束期間・時間共に長く仕事などの理由では断れないという事で、本裁判員にならないように願うばかりでした。 本採用されなかったので安心しましたが。 勤め人が気軽に出来るものじゃない」      と、やはり重荷だったというコメントが。他人の人生を左右する責任が生じる裁判員、興味本位でやってみたいというものではないようです。(getnews.jp)                      ツイートこの記事をつぶやく
               野心のすすめ        今週6月10日付けのオリコン“本”ランキングBOOK(総合)部門では、林真理子 「野心のすすめ」 (4月20日発売・講談社)が、週間売上1.9万部で6位にランクイン。 発売2週目の5月6日付けで73位に総合TOP100入りしてからは、週を追うごとに順位をあげてきていた同作が、遂に前週の20位から順位を上げ初のTOP10入りを果たした。        「野心のすすめ」は、人気作家・林真理子による初の人生論新書。 四十数戦全敗に終わった就職試験やお金、コネ、資格、美貌といった全てが無いどん底から、現在の人気作家へ至ったこれまでを赤裸々に綴り、「挑戦し続けると、運は強くなる」 「“高望み”で、人生は変わる。 人生は何度でもリセットできる」 と説く。 「有名になりたい」 「作家になりたい」 「結婚したい」 「子どもが欲しい」 など、無理と言われた願望を 「高望み」 し 「挑戦」 し続けてきたことで叶えてきた著者による、夢を実現させるためのヒントも満載の作品となっている。      そのほか今週のBOOK(総合)部門は、西尾維新の 「物語」 シリーズ最新刊・(著)西尾維新/(イラスト)VOFAN 「暦物語」 (5月20日発売・講談社)が先週に続き1位を獲得。 続いて2位には、人気俳優・大泉洋の初エッセイ 「大泉エッセイ~僕が綴った16年」 (メディアファクトリー)が先週の4位から上昇し初TOP3入り。    また、「ドラえもんふしぎのサイエンス10 ティラノサウルス化石発掘体験キット」 (小学館)が先週の22位から上昇し5位に初TOP10入りした。(narinari.com)                          ツイートこの記事をつぶやく
                                   最高の人間関係        家族や恋人とうまくいかない、上司に評価されない、友だちに嫉妬されて悪口を言われているなど、自分の日常で起こっているほとんどの問題は、掘り下げていくと「人間関係」につきあたります。それほど私たちの生活において人間関係の比重は大きいのです。      となると、人間関係さえ良好に保つ方法を心得ておけば、日常生活の問題の多くは解決できることになります。      カリスマ歯科医師・メンタルセラピスト・コーチとして、これまで6万人以上のカウンセリング経験がある  “心の専門家” で、潜在意識のマスターとして米国からも認められる井上裕之氏が上梓した 『すりへった心を満たして「最高の人間関係」でいられる本』 (扶桑社/刊)は、まさにそんな観点から書かれた一冊です。        今回はその中から、いい人間関係を引き寄せるための行動をいくつか紹介します。        ■ 「Yes」 の返事はすぐにする      職場などで人からものを頼まれた時、「はい」と返事をしていますか?      これは当たり前のことのように思えますが、無言だったり、ただ頷くだけだったり、案外できていない人が多いものです。      頼んだことに対して即座に 「はい」 と答えると、相手は安心感を覚え、あなたに対して好印象を持ちます。 その頼みごとをできるかできないかは別として、声をかけられた段階ではすぐに 「はい」 と答えることは、いい人間関係を作るうえでとても大切なことなのです。        ■ 人を本気で応援する      ビジネスで成功している人の多くは 「人から頼まれごとをした時、自分ができることであればやる」 と決めています。これは、人に親切にすれば自分が困った時に助けてくれる人が現れるということを知っているからであり、人のためにできることがあるのは幸せなことだと考えているからです。      自分だけが成功すればいいと考えている人に、いい人間関係が築けるはずもありません。  周囲の人が幸せになることが自分の幸せと考えることができる人だけが、困った時に救いの手を差し出してくれる人が現れるような、本当の人脈を手にすることができます。        ■ 価値観のキャパシティを広げる      自分と同じ価値観の人と仕事をしたり、話したりするのはストレスがなく快適です。 しかし、それが長く続くと、他の価値観の人を受け入れにくくなり、やがては価値観が違うということだけで打ち解けることができなくなってしまうことも。      社会の中では同じ価値観の人とだけ付き合うことはほとんど不可能です。そのため、自分と違う価値観を受け入れ、そういった価値観を持つ人と打ち解ける柔軟さがないと、良好な人間関係を築きにくくなってしまいます。        ■ 「いい言葉」 で自分の周囲を埋め尽くす      様々な場所で言われていますが、言葉にはとても大きな力があり、言葉一つで人を傷つけることもできれば、優しい気持ちにさせることもできます。      人間関係も一緒です。品のいい丁寧な言葉づかいを心がけていれば、自分の周りに品のいい人を引き寄せますし、粗野な話し方をしていれば浅はかな人を引き寄せてしまいます。      「ありがとう!」 「うれしい!」 「やったね!」 といったポジティブな言葉を常に使っている人の周りに、どんな人が集まってくるかは、説明するまでもないことですよね。        逃げようと思っても逃げられないのが人間関係です。      本書には、周囲の人と良好な関係を築き、発展させていくための考え方やアプローチがまだまだたくさん解説されていて、人見知りの人や対人関係に悩みを持つ人の強い味方となってくれそうです。(getnews.jp)                         ツイートこの記事をつぶやく
                  魔女の宅急便        児童文学作品で、宮崎駿監督によって1989年にアニメ化された 『魔女の宅急便』 (角野栄子/福音館書店)が、2014年春の公開予定で実写映画化されることが明らかになった。
 
     物語は、魔女の娘である主人公のキキが、魔女として一人立ちを果たす姿を描いたもの。 魔女の娘は10歳になると自分が魔女になるかどうかを選択しなくてはならず、魔女になると決めたら、13歳の満月の夜に家を旅立ち、魔女のいない町や村を見つけて、1年間、自分の力だけで生活しなくてはならない。 母・コキリの後を継いで魔女になる決心をしたキキは、その風習にならってふるさとを旅立ち、海辺の町・コリコで魔女の修行を始めるという展開だ。        宮崎駿によるアニメ版は、細かい部分におけるアレンジは多々なされているものの、基本的な設定やストーリーの根幹になる部分については原作が生かされている。        そのひとつが、世界における魔女の背景だ。 元々、魔女の娘が魔女のいない町に行くのは、修行をするということ以外に、魔女の存在や魔法のような “不思議” がまだ存在することを世の中に知らせるという大切な役割が含まれている。 しかし、世の中が発展するとともに魔女の使える魔法は徐々に減ってきていて、キキはほうきで空を飛ぶことくらいしかできなくなっていた。 キキが生家を離れ、生まれた時から一緒に育てられたパートナーである魔女猫・ジジとともにコリコの町に住むことになったときに、偶然知り合ったグーチョキパン屋のおソノさんのところに間借りしながら宅配屋を始めたのも、自分が出来るのは空を飛ぶことくらいしかないという事情によるものである。        また、宅配屋の仕事を最初に始めた際に、預かったネコのぬいぐるみを落としてしまい、ジジが身代わりとなってぬいぐるみになりきるエピソードや、キキが空を飛ぶことに興味を示すトンボという少年と知り合うところなどは、原作に近い形でアニメ化されている。 その後のクライマックスで起きる事件についてはアニメオリジナルの展開だが、キキの心の乱れによる魔法のトラブルや、それを乗り越えて大人の魔女に向かって一歩成長したところでひとつの区切りとなる筋道は、劇場公開後の1993年に刊行された第2巻 『魔女の宅急便<その2>キキと新しい魔法』 (角野栄子:著、広野多珂子:イラスト/福音館書店)で、まったく同じエピソードは存在しないものの、ある程度の流れは逆踏襲されている。        とはいえ、その部分を含めても、アニメ版は原作における1~2巻がフィーチャーされているに過ぎない。角野栄子による原作児童書は、その後も続編が刊行されており、3作目の 『魔女の宅急便<その3>キキともうひとりの魔女』 (角野栄子:著、佐竹美保:イラスト/福音館書店)では、キキは16歳に成長。 さらには、20歳となった5作目 『魔女の宅急便<その5>魔法のとまり木』 (角野栄子:著、佐竹美保:イラスト/福音館書店)で結婚してしまうのだ(相手については読んでのお楽しみ)。        そして、最終巻となる6作目 『魔女の宅急便<その6>それぞれの旅立ち』 (角野栄子:著、佐竹美保:イラスト/福音館書店)では、キキの年齢が一気に30代となっており、双子の男女トトとニニという子どもが生まれ、彼らは11歳となっていた! キキはすっかりお母さんとなり、魔女猫のジジもヌヌという白い猫と結婚して18匹の子どもをもうけているのだから、驚きである。        むろん、そこに至るまでには、過去の巻における数多くの小さなエピソードの積み重ねが糧となっている。 キキは魔女の仕事を通じて、生きること、世の中のこと、あるいは恋など、自分の考え方や行動についての葛藤を繰り返しながらも少しずつ成長しており、決められた尺の中で急展開なアップダウンを強いられざるを得ないアニメ版とはまったく異なる時の流れを刻んでいるところは、原作の大きな魅力のひとつとなっている。        その道のりが長かったせいか、最終巻では物語の焦点はキキよりも双子のトトとニニにシフトしており、キキはもっぱら、自分が受けていたときにはうんざりしていたはずのおせっかいな母親役を演じている。        特に、本人の決断によっては魔女の跡継ぎとなるかもしれない女の子のニニには 「物事の向こうには見えるものと見えないものがある」 とか 「よくばりとうぬぼれを絶対持ってはいけないのよ。 魔女は」 などと説いており、ニニはかつてキキがコキリに抱いていたような鬱陶しさを覚えながらも成長し、キキ自身も子どもの頃にコキリによく言われていたことに思いを馳せるシーンなどもある。 ここまで来ると、単純な児童書というよりは、ひとりの人間(魔女だけど)の長い年月における成長と、親子間の伝承の輪廻を描く壮大な物語と言ってもいいほどである。        その一方で、最終巻は2009年刊行ということで、一連のシリーズの関係上、物語の背景こそ古風なヨーロッパ基調の生活文化でありながら、旅についての会話の中には 「早割り」 などという単語が登場するようなサプライズも。 アニメ版の存在しか知らない人は、この機会に原作をひととおり読むのもいいだろう(角川文庫版もこの4月から順次刊行)。        気になる実写映画化の方は、アニメ版と同じくキキの少女時代にあたるエピソードに終始する模様。 それはそれで、アニメと比較してどのような仕上がりになるのかが気になるところだが、その後のエピソードについても、今回紹介したように秀逸な原作が存在することから、いずれ続編として映像化されることを密かに期待したい。        もしそうなれば、魔女版 『おしん』 か、あるいは大河ドラマ的な展開になっていくはず。 それはちょっと見てみたい気がする。(ddnavi.com)                       ツイートこの記事をつぶやく
                        思考法        「人の可能性は無限大」 などとよく言われますが、実生活に目を向けると 「こんなこと自分にできるわけがない!」 と自分の限界を決めて、早々と諦めてしまうことは結構あるものです。      しかし、今の自分が持てる能力を全て発揮しているかと問われると 「もっとできるかも」 と思う人は多いはず。 自分に限界を作らず、どんどん能力や才能を開花させて行ける人と、そうでない人にはどんな違いがあるのでしょうか。      今回は 『ハーバード流 自分の限界を超える思考法』 (マリオ・アロンソ・ブッチ/著、山本泉/訳、アチーブメント出版/刊)からいくつか紹介したいと思います。          ■ まわりの状況について、不満を言わない      苦境に陥っている時や病気の時に、未来のことを考えてわくわくすることはなかなかできません。 しかし、状況に対して不満を言ったり、不安や失望をそのままにしておいても、明るい未来はやってこないのです。      周りの状況をどう捉えるかは、結局のところ自分次第です。 苦しい時ほど、物の見方や態度をクリエイティブなものに変えられる人が、自分の新たな可能性を切り開いていけます。          ■ 失敗した時のことは考えず、成功することに100%集中する      何か目標を定めてそれに向かう時に、多くの人は 「本当にできるのかな?」 という不安を持ちます。 その不安や疑念がつのると、なかなか行動に移せなかったり、思いきった行動が取れなくなることも。      しかし、目標に向かうのであれば、たとえ何の保証がなくても 「自分は必ず成功する」 という強い信念を持つ必要があります。 同じことをするのでも、不安な気持ちを抱えたまま挑むのと、自信を持って挑むのでは結果は全く異なるのです。          ■ 自分が知らないことを認めて、勉強をやり直す勇気と根気がある      急激に変わっていく世界では、自分が正しいと思っていた考え方ややり方があっという間に時代遅れになることは珍しくありません。 そんな時、今までのやり方を捨てて、知らないことを勉強しなおさなければならない時もあります。      たとえ何歳になっても自分が何も知らないということを認めて、勉強を続けたり、時には勉強し直す勇気と根気がある人が、自分の限界を突破していける人の条件だといえます。        この本には、「ものの見方」、「考え方」 という観点から、自分の限界を打ち破ってクリエイティブに、いきいきと能力を発揮していくための秘訣がつづられています。      「自分はどうせこんなものだ」 と、能力の限界を自分で決めてしまう前に、本書を読んで、その限界を打ち破るべくチャレンジしてみてはいかがでしょうか。(getnews.jp)                      ツイートこの記事をつぶやく
                        福島原発        3・11大震災の関連本があふれる中で、異色の2冊が出た。         『福島原発と被曝労働』 (石丸小四郎ら著、明石書房)は、震災前から実は続いていた放射能労働の実態を告発。 『漁業と震災』 (濱田武士著、みすず書房)は長引く漁業の危機から復興事業の問題をついた。 ともに3・11はるか以前からの経緯を見すえた根っこの深さ。 震災後に初めて被災地を踏んだライターとは違う。 それぞれ毎日新聞、東京新聞の読書面が扱っている。        被曝労働は、福島第一原発事故の20年以上前からすでにあった。 地元の原発反対同盟代表と支援の元高校教諭、衛生研究所の元研究員、内科医という4人の共著だ。          原発労働者200人を調査すると、低賃金や被曝線量を低く見せる工作など、事故の前から行われてきた実情が浮かぶ。 少なくとも1980年代半ばまで、被曝線量が全国で飛びぬけて高かったのが福島原発の下請け労働者だという。 なのに、労災認定はわずか。 その深刻な事実を、著者らはしっかり記録した。         今後も続く原発対策には放射能と隣り合わせの作業がまだまだ必要だ。 本は危険すぎる現場で働く人たちの健康を守るにはどうしたらいいのかを考えさせる。 著者らが求める労災認定の拡大や 「健康管理手帳」 の交付といった救済だけではなく、労賃のピンはねや被曝隠しを防ぐ態勢の確立、下請け構造の改善を急がなければならない。            『漁業と震災』 も、震災後の問題を論じるばかりではない。 自然に溶け込んで続いてきた漁業の危機がまずあり、そこに大震災が起きたという位置づけだ。          東京海洋大准教授の著者が風評被害やメディアによる災害に触れ、復興策の一つとして持ち出された企業参画の 「水産復興特区」 論を惨事便乗型の 「第二の人災」 と批判する。 たしかに、経済的側面だけでは海の暮らしや仕事は片づけられない。 「漁業経済学者の側から、ぎりぎりの一線上で訴えている」 と、評者・海洋民俗学の川島秀一さんが薦めている。          ほかには、『医療にたかるな』 (村上智彦著、新潮新書)が読売新聞に。 「薬剤師の分際で何を言うか! 医師になってからものを言え」 と一喝され、憤慨して医師になったという著者を評者の経済学者・中島隆信さんが紹介している。          その後、夕張市の医療現場で5年間奮闘した医師の記録と見解。 地域医療の最前線から「弱者のふりをする高齢者」「医療ミスをねつ造するマスコミ」を激しく批判する。 「過激かつ愛に満ちた処方箋」 と出版社サイトにあるように、ズバリともの申す本だ。(j-cast.com)                          ツイートこの記事をつぶやく
                        赤色        突然ですが、サケ、エビ・イクラ・金時ニンジン・トマト、これらの食べ物に共通するものとは一体なんでしょうか?      正解は、「色が」 こと。      健康にいい食べ物、長生きできる食べ物は数多く紹介されていますが、最近特に注目されているのが、上記のような 「赤い食べ物」 なのです。      『「赤色」を食べると若返る!』 (吉川敏一/著、扶桑社/刊)は、病気になりにくい体を作る食材として、赤・黄・緑など色彩の豊かなものを取り上げ、中でも 「赤い食べ物」 を長寿のカギとしています。      一体、これらの食べ物の何がそんなに体にいいのでしょうか?        ■ 強力な抗酸化作用を持つアスタキサンチン    アスタキサンチンは、強力な抗酸化作用を持ち、がん細胞の増殖を抑制し、免疫力の低下を防ぐばかりか、眼精疲労にも効くといわれています。    また、アスタキサンチン6ミリグラムを毎日4週間摂取した陸上選手が1200メートル走をした後に血中乳酸値を測定したところ、以前より上昇が抑えられていたという実験結果もあり、筋肉の疲労回復にも効果があるといえます。    アスタキサンチンが含まれている食べ物はサケ・エビ・タイ・イクラなど。 エビの場合は殻に多く含まれるので、桜エビや海老せんべいなど、殻を摂取できる食物を食べると効果的です。        ■ 動脈硬化や高血圧を防ぐリコピン    トマトなどに含まれるリコピンも抗酸化作用を持ち、動脈硬化や高血圧を防ぎます。 また、気管支喘息の改善効果も示唆されており、今後の研究でリコピンのさらなる効能が明らかにされるかもしれません。    トマト以外にもスイカやパパイヤ、ピンクグレープフルーツなどにもリコピンが含まれています。        ■ 心臓病に効く? アントシアニン    赤キャベツや赤シソ、ナス、紫サツマイモなどに含まれているアントシアニンはポリフェノールの一種です。    一時期赤ワインにポリフェノールが含まれているため動脈硬化や心臓病を防ぐ効果があると話題になったことがありましたが、アントシアニンの効果とはまさにそれです。    また、アントシアニンには視覚機能を改善する効果もあるため、高齢者に欠かせない物質だといえます。        ■ 生活習慣病を予防するカプサンチン    カプサンチンは赤ピーマンやパプリカの赤色を作っている色素で、がんや心臓病、高血圧など、生活習慣病を広く予防し、改善する効果が期待されています。 ただ、まだ人を使ったデータが乏しく、今後の研究成果が待たれるところです。    余談ですがトウガラシに含まれる 「カプサイシン」 とは別物なので混同しないようにしましょう。        本書では、今回取り上げたような「赤い食べ物」ばかりでなく、他の色の食べ物についてもその効能を詳しく解説しています。      いつまでも若々しく、元気でありたいのは全ての人が持っている願いです。 さっそく今日から 「食べ物の色」 に注目して食生活を改善してみませんか?(getnews.jp)                       ツイートこの記事をつぶやく
                         走れ        バスケットボールを通じて、高校生たちの人間的な成長と、友情を描いた松崎洋のベストセラー小説 『走れ!T校バスケット部』 シリーズの第9巻が4月26日に発売された。        この作品は、書籍として発売される前から原稿のコピーが200人以上に回し読みされ、高校や中学校などのバスケ部員の間で評判となった異色の作品。 部員たちの家族や指導者の支持もあって人気に火がつき、シリーズ累計100万部を突破する大ベストセラーとなっている。      青春小説がここまでの人気を集めるのは異例。 多くの読者をひきつけ続けるこの作品の魅力はどんなところにあるのだろうか。          今回は、大ヒットの発端となった第1巻のストーリーをおさらいしてみよう。      中学時代に輝かしい実績を残して、バスケットの名門である私立高校に進学した陽一だが、部内のいじめが原因で高校を中退し、都立T校に転入。 もうバスケットをやるつもりはなかったが、クラスメイトに誘われるままにバスケ部の見学に行くと、胸の奥でくすぶっていたバスケットへの情熱に再び火がついてしまう。 何よりも、名門校とは違い、T高校のバスケ部員がのびのびと、心からバスケットを楽しんでいるのが陽一には新鮮だった。        こうしてT校バスケ部に入部した陽一だが、彼らは弱小チーム。 「先輩に一勝をプレゼントしよう」 が目標になっているように、一度も試合に勝ったことがない彼らをサポートし、時には自ら先頭に立ってひっぱりながら、陽一は初勝利に向けて奮闘、仲間たちもそれに応えることで見事に初戦突破を果たす。      そして、先輩が引退し、陽一が新キャプテンとなってT高バスケ部はさらなる飛躍を目指す。        この作品がバスケ関係者の評判を呼んだのは、臨場感あふれるバスケットの描写もさることながら、それぞれに個性を持った選手たちがチームスポーツを通して信頼関係や友情を通わせていく様子を描きながらも、学生スポーツが抱えがちないじめや部内暴力などの問題にも正面から取り組んでいる点だろう。        今回発売された9巻でもこのテーマは一貫しており、T高を卒業して教師となった陽一の立場から、バスケットに打ち込む高校生たちが衝突しながらも友情を通わせていく姿を描いている。      子どもにすすめられて読んでみたら親がハマってしまったということも多いというこのシリーズ。 手にとってみると、なぜこれほどまでに絶大な人気を集めているかがわかるはずだ。(getnews.jp)                        ツイートこの記事をつぶやく
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