物流は企業にとって生命線であり、戦略といわれて久しい。 今回の東日本大震災でもサプライチェーンの寸断が市民生活や企業活動に大きな影響を与えた。 本書は小売・流通業の視点で豊富な事例を交えながら多角的に物流を解説しています。      小売業にとって物流が重要な理由はなにか?      ①  欠品を減らせる。    ②  バックヤードを圧縮できる。    ③  納品回数を減らせる。    ④  検品作業時間を減らせる。    ⑤  配送コストを削減できる。    など理由は多いが、本書はマーケティング活動の一部として物流を位置づけるべきと説く。      顧客の利便性を高め、顧客接点を増やし、商品力をアップする。 そうした事例は物流部門以外の業務に携わる人が読めば納得できるだろうし、部門の垣根を超えることの必要性を痛感することだろう。      また、成長著しい通信販売における物流についても章を立てて解説。 さらにカクヤスや青山商事、しまむら、アイリスオーヤマ、ザッポスなどの先進物流事例を紹介しています。      なかでも注目なのがディスカウントストアの大手 ドン・キホーテ。 不透明な取引慣行の一つとして指摘されていることが多いセンターフィー (物流センター使用料) について、同社自身は取引先から徴収していないことを取り上げています。と、日経MJの身につく読書のコーナーに紹介されています。             ツイートこの記事をつぶやく
     ロボットを製作している子どもたちは無我の境地 (仏教で言う 『三昧』) にいる。 工学博士でロボットコンテストの創始者である著者は同コンテストでの経験などから多彩な例を引き出し、仏教の真髄を平易に説きます。      その基本は 『考え方を変える』 ことだ。      『あたりまえ』 のレベルを変えると感謝が湧く。 「ジュースがコップに半分しかない」 ではなく 「半分もある」。       一つの物が、心の持ち方によって善にも悪にも見える。       「白い紙に黒い跡をつける」 ことを 『書く』 とか 『汚す』 とか言うが、ネコが見れば (=意味や評価を考えなければ) 同じことだ。      実は、この 『一つ』 が深遠である。 『一つ』 にこだわると 『二つ』 を拒否する (=意識する) ことになり、『一つ』 ではなくなる。 『一つ』 も 『二つ』 も超越する (=意識しない) のが、真の意味の 『一つ』 であると。 この境地に至るのは容易ではなさそうだ。      読み返すたびに新たな発見があり、思い込み (我) で凝り固まった考え方がほぐれてゆくような気がする。 と、日経産業新聞 私の本棚のコーナーの仲谷栄一郎氏が紹介しています。            ツイートこの記事をつぶやく
     「リッツ・カールトン 超一流サービスの教科書」 はあらゆる業種に相通じるサービス提供、顧客満足度向上の考え方、ノウハウを説いた読み物です。       リッツ・カールトン・ホテルといえば全ての従業員が常に携帯する 『クレドカード』 を思いつく人も多いだろう。       『クレド』 とは 『信条』 を意味するラテン語で、4つ折りにすると名刺大になるカードには企業の理念や行動規範がびっしりと書き込まれています。      それはいわゆるマニュアルとは違います。 同じ客でも気分や状況によって受け止め方は変わるし、好み自体の変わる。 大事なのは客が必要としていること、求めていることを常に先読みして適切なサービスを提供しようとする気持ちを持つことだからだ。      本書は様々な事例が引き合いに出され、良い対応と悪い対応とともに解説が加えられてる。 話題の 『白熱教室』 のも似た展開で、次第に引き込まれていくだろう。      著者のインギレアリー氏は同ホテルやウォルト・ディズニーなどで人材教育を手掛けた専門家。 採用や育成、リーダーシップについても貴重な示唆を与えている。      インターネットを通じた顧客対応のテクニックにも触れらている。 効果的なウェブサイトづくりや口コミ対応のヒントが得られるかもしれない。 と、日経MJの身につく読書のコーナーに紹介されています。           ツイートこの記事をつぶやく
     この本を最初に手に取り読んだのは3月に入ってすぐだった。       必要な物のもを私有して、あまり必要のない物は共同利用で済ます消費行動=シェアがトレンドを形成しつつあります。        have   (所有・私物) から be  (自分探し)、そしてshare  (分配、分担、共感) という時代感覚の変化。 これは単なるファッション性の変化ではない。 その裏に著者は、シェアし合う社会でないと今後日本はもたないという危機感を見て取る。      共有・共同利用とは一種の手段であって、重要なのはそこから育まれるコミュニティーだ。 シュアする主体が官から民にシフトしつつあるなか、民が快適な暮らしの知恵のストックを持ち始めた。 核家族化が進み、未婚者、離別者が増え、高齢化が進行する現代にあって、ケアをシェアし合う無縁社会にしない社会制度、シェアにその可能性を著者は見る。 シェアハウスの例など日本での具体例も盛り込まれ、考えることの多い読書だった。 そしてその後・・・      3月11日、震災は起きた。 その後読みなおした。 被災した地域との分配・分担・共感する具体的な、そして状況に柔軟に対応しうる経済・社会システムとしてシェアの意義は増すばかりだ。 そう感じている。 と日経MJの“身につく読者”のコナーに紹介されていました。           ツイートこの記事をつぶやく
     日経産業新聞の私の本棚のコーナーに 『葬式をしない寺』 秋田光彦著が同志社大学 大田肇氏によって紹介されていました。      お寺といえば檀家をもち、葬式や法事をする所。 それが一般的なイメージです。 だが、少子化や多様化などお寺を取り囲む環境が大きく変化しつつある今日、否応なく変革を迫られています。      そもそもお寺は地域に開かれ、公益を担う存在でした。 また、今の僧侶は 『組織人』 としてふるまいたがるが、本来は自立した 『仕事人 (しごとじん)』 であるはずだ。 こうした原点に立ち返り、まったく新しいお寺をつくろうと挑戦し続けるのが、『劇場型寺院』 慶典院代表の秋田光彦氏である。      大阪にある浄土宗の慶典院は、檀家をもたず葬式や法事を一切しない。 非営利組織(NPO) によって運営され、若者の演劇の拠点として年間約1万人が稽古に利用し、40本の舞台公演が行われている。       また、秋田氏自身、震災ボランティアやアートを通したフリーター支援など、仕事人として八面六臂の活躍をしている。 会社起業やこれからの働き方、組織と個人の関係についても示唆に富む書だ。 と紹介されてます。           ツイートこの記事をつぶやく
     著者は、多くのハイテク企業が画期的な技術を持ちながら市場の支持を得られずつまづく状況を 『キャズム (亀裂) 』 と名付けた事で知られるアメリカのマーケティング専門家。 本書はその続編として読み継がれ、本書では有名大学が教科書として採用するという。 以前にも日本語版が出ていたが、改訂版が邦訳されました。      キャズムを乗り越え、竜巻 (トルネード) のいような飛躍的成長をつかむマーケティング術を豊富な図や表により明快に解き明かす。      その理論を煎じ詰めれば 『成功体験を引きずらず、変化にいかに的確に対応するか』。 商品や技術のライフサイクルに応じ、正反対の戦略を取ることも辞さない果敢さが重要と指摘する。      まずは、『ボウリング・レーン』 と呼ぶニッチ市場でピン1本1本を倒すように特定顧客に的を絞ることからキャズムを脱してうねりを起こし、トルナード期には顧客の声を無視する勢いで迷わず売りまくること、そして 『メーン・ストリート』 と呼ぶ普及期ながら収益が下がる時期にも付加価値を訴えしっかり稼ぐ。 そのための各段階の 『戦い方』 が事細かに書かれてるさまは、まるで戦略書だ。       紹介されるさまざまな方法論は主にハイテク企業が対象だが、それ以外の業種にとっても、マーケティング戦術を見つめ直す参考になると。 と、身につく読書に本書が紹介されていました。           ツイートこの記事をつぶやく
     所有から共有へ。 ハイパー (過剰) 消費からコラボ消費へ。 本書は現代社会におけるパラダイムシフトの必然性を見事に描ききっている。      ある製品が製造過程で生み出す廃棄物の量を価格に換算すると、製品価格の32倍に達する。 この驚くべき事実は、我々に持続可能な経済社会を再構築する必要性を強烈に認識させる。      コラボ消費、それはモノ・サービスのシェア、リサイクル・リュース、ライフスタイルのシェアなど、所有を共わない新しい消費行動を指す。       著者らは、車や自転車、ブランド品から、部屋、菜園、物々交換、果ては、お金やスキル、通勤に至るまで、欧米の豊富なシェアリング・ビジネスの実例を分析している。      また本書は、利己主義から利他主義への転換とショーシャル・ネットワークを活用したコラボレーションによって、新しいコミュニケーションによって、新しいコミニュニティーが蘇生するという近未来の社会像を描く。 マネーが支配する資本主義から信頼を中核とするソーシャル・キャピタルリズムへの転換を予感させる力作。 と、二本総合研究所理事 湯元 健治氏が紹介しています。           ツイートこの記事をつぶやく
           長谷部        サッカー日本代表MF・長谷部誠が書いた初の自己啓発書 『心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣』 (幻冬舎/3月17日発売)が、今週 4/11付オリコン“本”ランキングBOOK(総合)部門で3位に急浮上、初のTOP3入りを果たしました。       自己啓発部門、スポーツ関連部門(2週連続)、ビジネス部門の3部門を制覇。 ビジネス書部門は、2010/3/22付より55週に渡り 『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』 (ダイヤモンド社)が首位を独走してきたが、遂にトップの座を明け渡しました。          先週4/4付の総合部門で54位から19位へ上昇し、今週に入って週間3.4万部(累積5.1万部)を売上げ総合3位に踊り出ました。 先月29日に大阪・長居スタジアムで行われた東日本大震災の復興支援を目的とした日本代表とJリーグ選抜の慈善試合で、被災地、そして日本中を勇気づけた1戦も追い風となり、自己啓発書部門でも、今年1/24付から11週連続で首位の曾野綾子 『老いの才覚』 (ベストセラーズ)を抑え1位となった。    同書は、これまでのサッカー経験を踏まえ、試合に勝利するための56の習慣をまとめた自身初の自己啓発書。 長谷部独自のメンタル哲学 『心を整える』 という概念で、誰もが実践できるメンタル術を56のエピソードとともに紹介している。 なお、同書の印税全額は、ユニセフ(国連児童基金)を通し東日本大震災に見舞われている被災地へ寄付されることが決定している。      そのほか、総合部門で今週に入って100位圏外から58位へと急上昇したのが、週間0.7万部(累積1.4万部)を売上げた『震災時帰宅支援マップ 首都圏版』(昭文社)。 昨年8月に発売されたものだが、震災後に需要が急増。     今回のような震災が起こった場合の 「徒歩帰宅」 を想定し、帰宅支援ルート図を収録。  さらに、都心からの移動距離や歩行時の危険箇所、水飲み場・ベンチなどの休憩場所、東京都選定の支援施設や、支援体制がとられるガソリンスタンド、コンビニなども紹介しています。    なお、昭文社も同書の売上の一部を、東日本大震災の義援金として日本赤十字社を通して寄付することを発表。 サッカー、野球のスポーツ界から、国内外を問わず寄せられる芸能人たちの義援金、街頭の募金活動、そして書籍の印税寄付など、支援の輪は震災から4週間を経過した今も、まだまだ広がり続けています。                 ツイートこの記事をつぶやく
     本書では 『生産年齢人口が景気変動の主たる要因である』 というユニークではあるが、読んでみると納得のいく説が唱えられている。      著者の論かららすると、消費を最もしてくれそうな人たちである若者や女性に所得がまわるよにすれば、景気が良くなるということである。 逆に消費をしてくれない人たちは、多くの財産を有しながら消費に貢献しない 『高齢富裕層』 で、それを放置すると景気は低迷するというロジックとなっている。    少子化についても若者と女性の所得に関連しており、所得が十分でなければ出産・子育てをしようとは思わないのであり、これは女性の就労率が高い地域ほど出生率が高いという統計数値からも裏打ちされている。     親の所得の格差によって、能力 (受験力ではなく社会に貢献することができる力) を有した人間の代わりに 「それほどの能力がないのに地位を得る人間の増えること」 は社会に害悪をなすととの危惧も論じられている。      戦略や施策を考えるにあたり新たな視点を開かせてくれる書である。 と、新日本監査法人常務理事 榊正寿氏が 「デフレの正体」を紹介しています。            ツイートこの記事をつぶやく
     昨年末に発売された 『シュア』 (NHK出版)。 この本をきっかけに、日本でもシェアという概念が広まっていくと思っていたが、予想を反してまだあまり注目されていないようだ。      アメリカやイギリスなどでは、このシェアの概念を使ったビジネスが急速に伸びてきているという。      シェアというビジネスに結びつけるのか。 この答えが 『メッシュ』 にある。 メッシュとは、SNS (ソーシャル・ネットワーク) やモバイルなど、まず多くの情報を網目のようにつないで、必要な時に、必要なだけモノやサービスを提供する新しいビジネスです。 大量生産・大量消費を脱し、持続可能な社会の実現にもつなげる概念です。      メッシュでは顧客との接点が何回でも持てるので、企業は顧客からより有益な情報を得ることができる。 しかし、メッシュというビジネスモデルはメーカーからすると厄介だ。 なぜなら広まれば広まるほど、モノが売れなくなる可能性があるからだ。 だからといってメーカーがこのメッシュを無視するのは自殺行為だと著者は警告しています。      メッシュのビジネスチャンスはあらゆる分野に存在しているそうだ。 びっくりするほど大きなビジネスチャンスがあなたのすごそばに転がっているかもしれない。 と、日経MJ身につく読書に紹介されています。                ツイートこの記事をつぶやく
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