中国パソコン大手、レノボ・グループがスマートフォン関連の買収を加速している。 アメリカ・グーグル参加のモトローラ・モビリティーを買収するのに続き、NECからすマートフォン観覧技術の特許を取得すると決めた。 アメリカIBMからパソコン事業を買収し、短期間で世界最大手にのし上がった 「時間を買う」 戦略の再来だ。 ただスピード重視の拡大策にはリスクもつきまとう。




 これほどNECからスマートフォン関連特許を買収することで合意した。 高速通信サービス 「LTE」 と第3世代サービス 「3G」 向けの通信技術が主な対象で、特許数は合計3800件。 NECとは昨年夏、それまで進めていた携帯事業の統合交渉が破断した経緯がある。 ただ水面下で関連技術の買収交渉を進めていたようだ。 レノボはNECの技術を取り込んで対応機種を開発加速につながる狙いだ。




 レノボは今年1月末には、グーグル参加のことローラ・モビリティーを29億1000万ドル(約3000億円)で買収すると発表。 カナダの通信機器大手、ブラックベリーの買収にも意欲を示している。 特許関連では今年3月、アメリカ・アンワイヤード・プラネットから1億ドルの買収を発表したばかり。 NECの特許取得はこれからに続く案件となる。




 狙いは 「PC+(パソコンプラス)」 と呼ぶ高く戦略だ。 2013年にはパソコンの世界販売シェア首位に立ったレノボだが、パソコン市場は縮小傾向が続く。 売上高の約8割はパソコン事業に依存し、このままでは縮小均衡に陥りかねない。 その打開策が 「パソコン以外にも事業分野を広げ、収益源を多角化して安定成長につなげる」 という 『PC+』 戦略だ。




 期待するのがスマートフォン事業。 M&Aでは開発に要する期間を買う。 そして巨大な需要が見込める中国向けに機能を改良して事業を拡大。 スマートフォンでもこうした基本戦略を徹底する。




 レノボは2005年、IBMのパソコン事業を全面買収。 2011年にはNECとパソコン事業を統合し、2005年に世界4位だったシェアを首位に急浮上させた。 楊元慶・最高経営責任者は 「スマートフォンでもパソコン同様の成功が期待できる」 と強調する。




 もっとも拡大一辺倒の戦略には疑問の声が挙がっている。 例えばモトローラ。 2011年にグーグルが買収を決めた際に1万7000件あったとされる特許のうち、レノボにわたるのは1割程度。 株式市場では厳しい見方が多く、レノボの株価は低迷が続いている。 NECなどからの特許買収は、こうした弱点を補う狙いもうかがえる。(日経流津新聞)







   

    

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