個人の生活スタイル 「モノのインターネット(IoT)」 大きく変え始めている。 身体に装着して健康情報を収集するセンサーが登場。 クラウド経由で見守ることで、医療や介護を高度化できる。 防犯や個人宅の省エネでも、ネットが不可欠な役割を果たしそうだ。         「大勢の報道陣がいるからかな。 心拍数は140に上り、ストレスレバルも最大の100%になってしまった」。 積水ハイスの阿部敏則社長は1013年11月の記者会見で、スクリーンを指差しておどけて見せた。        投影されているのは刻々と変わる阿部社長の健康状態。 肌に装着した 「ウェアラブルセンサー」 が心拍数根戸を測定し表示しているのだ。         積水ハウスはIoTを活用して、医療や介護と言った新領域に乗り出そうとしている。 その鍵を握るのが、2014年度内の実用化を目指し開発中のウェアブルセンサーだ。         約11センチメートルの粘着型パッチにセンサーを搭載。 身体に貼り付けて体温やカロリー消費量、ストレスレバルなどをリアルタイムに収集、住宅用のHEMS(ホームエネルギー管理システム)に搭載する。 これらの情報をクラウドで分析すれば体調変化を早期に発見できる。        センサーには姿勢検知機能も搭載する。 装着した人が急に倒れたら、心拍数などと組み合わせて危険性を判断。 意識不明の恐れがある場合は家族に知らせたり、救急車を呼んだりすることで、救命の可能性を高められるとしている。         何故積水ハウスがセンサーを開発しているのか。 同社の石田健一執行役員は 「戸建て住宅を買うには一生に一度。 長期間わたって個人の医療や健康に関する情報を預るには、住宅メーカーが最適だ」 と説明する。        センサーが生み出すビックデータを活用し、医療機関などと提携して、新たな収益機会を創出したいとしている。        自宅に設置したセンサーが侵入者を発見すると敷地内から無人ヘリコプターは離陸。 侵入者の顔を撮影して追い払う。 東京五輪が開幕する2020年には、こんな防犯システムが当たり前になっているかっもしれない。          セコムは2015年3月までに 「小型飛行監視ロボット」 を実用化する。 大きさは直径70センチメートル程度。 4つのプロペラを備え、全地球位システム(GPS)とジャイロセンサー、気圧センサーなどで情報を収集しつつ自立飛行する。 無線でセコムの監視センターと情報をやり取りする。        自宅や工場などに設置したセンサーで不審者の侵入を検地し、その3次元(3D)位置情報を飛行ロボットに通知する。 システムが異常と判断したら、自動で離陸。 レーザーセンサーで侵入者との距離を測定しなが接近していく。         侵入者に反撃されないように一定の距離を保ちながら上空から監視し、動画や画像を撮影する。 撮影した画像は監視センターに常駐するセコムの警備担当者が確認。 危険が迫っている場合は、警備員を現場へ派遣する。         「上空から撮影すればカメラの死角を無くせるうえ、侵入者が逃げていった方向を的確に捉えられる。 警察が犯人を逮捕する際に、大いに役立つはずだ」 と、開発を指揮した小松崎常夫執行役員IS研究所長は語る。        課題は飛行ロボットを制御するソフトの高度化だ。 警備員が長年わたって培ってきた、一般の来訪者と不審者を識別したり、侵入経路を推定したりするノウハウの実装が欠かせない。        警備サービスの契約者向けに、月額5000円程度でレンタルする方針だ。 「東京五輪の場で指し先端の技術を世界にアピールしたい」。 小松崎執行役員は6年後に思いを廻らせている。(日経産業新聞)        ツイートこの記事をつぶやく