2014,02,27

朝礼で一体感/士気アップ

       小売店の店頭や工場、営業現場などでは朝礼を1日の始まりとするところが多い。 朝礼は必要な連絡事項を伝える場であると同時に、上長のスピーチで現場の士気を高めたり、進むべき方向をそろえたりする舞台でもある。 気持ちよく1日のスタートを切るための朝礼のノウハウをまとめた。(日本経済新聞)        ◆ TOTO 身近な話題で盛り上がる      「朝礼こそコミュニケーションを深める場だ」 と話すには、TOTO東京営業センターの猪川精二グループリーダー(48)だ。 東京・渋谷の営業センターではスタッフを40人筒、3組に分けて朝礼を行う。 各グループのリーダーは連絡事項をあらかじめメールで伝えておき、日々の朝礼で確実に伝えることを求められる。       猪川さんは短時間で済まそうと朝礼が事務的になると、雰囲気が盛り上がらないことに気づいた。 この反省からスピーチにはスタッフの関心を引くような話題を繰り込むように工夫。 スタッフや他部門の社員に順番にスピーチさせるようにした。      具体的には営業センターは女性が多い職場だけに、会社の近くにできた新しいお店や美味しい飲食店などを話題に取り上げるようにしたのだ。 すると、スピーチに対する反応が感じ取れるようになり、よく耳を傾けてくれるようになった。 さらに 「あの店に行ってきました」 「是非連れて行ってください」 と言った反響が返ってくるようになり、話す機会が少なかったスタッフとも話すことができるようにもなったと言う。       建材を扱う営業センターでは、営業現場からの無理な発注や顧客からのクレーム対応などストレスが溜まる仕事も多い。 「ちょっとした雑談のネタを提供する」 ことで一緒に働くスタッフと話題を共有し、職場の雰囲気を盛り上げようとしている。        ◆ 大丸東京店 ゲーム感覚で参加意識      メンバー全員が集中して話を聞くような朝礼が理想だが、上長が一方的に話すだけではそうならないことが多い。 大丸東京店で従業員の教育を担当する細谷恵子さんは、各売り場の朝礼の司会をして回る際に必ず2人1組でやるゲームを交える。 「ゲームをやって参加意識を持ってもらう」      大丸東京店の朝礼は、金曜日を覗いて午前9時45分から開店時刻の堂10時前まで売り場ごとに開く。 その日の連絡事項を伝えた後、ゲームを始める。 ゲームは20種類ほど。 その一つは 「お尋ねゲーム」 は2人1組で、ペアの1人が質問し、もう一人が 「はい」 か 「いいえ」 で答えるゲームだ。      お題が 「昼に食べたい料理」 なら答える側にその料理をイメージしてもらい、問う側は質問を繰り返して何を食べたいかを当てる。      正解にすばやくたどり着くコツは 「大きなジャンルから質問していき、徐々に内容を絞っていくこと」 で、来店客の好みを探る際に役立てると言う。       朝礼のしめはあいさつの連呼だ。 「いらっしゃいませ。 ニッ」 「ありがとうございます ニッ」。 語尾わざと 『ニッ』 を加えさせ、笑顔の接客を意識させる。        ◆ 話す前の第一印象 大事      スピーチではまず姿勢に気をつけたい。 聞き手は第一声の前に、既に話者への第一印象を形成している。 猫背やへっぴり腰ではどんなに良い内容の話でも伝わらない。 逆に、胸の貼りすぎや、あごの上がりすぎは不遜に見える。 ひざの力を緩め、力を抜いてから立ちなおし、しっきりとした姿勢を維持したい。       朝礼で反すなら、朝早くからの準備が必要だ。 声が起きるには3時間掛かるとされている。 時間を逆算し、意識して声を出しておくべきだ。 声を出すと、身体が温まり、気分も明るくなる。      スピーチを始めたら作り笑顔は禁物だ。 口元だけ笑顔は聞き手に見分けられてします。 ペットや好きな風景などを頭に思い浮かべると、緊張している表情は自然と明るくなる。       聞き手に対してアイコンタクトすることも有効だ。 しっかり聞いてくれる人を数人見つけ、「ありがとう」 と思いながら目線をやる。 相手がうなずけば自らの持ちネーションも上がるし、同調効果が働き、他の人の顔も上がる。(テレビ朝アスク講師・元アナウンサー)                                ツイートこの記事をつぶやく