2012,02,29

若者の間で激増している『できちゃった婚』

     

 日本人の結婚の現状 「できちゃった婚は全体の4分の1」

       「できちゃった婚」 の上昇です。 「できちゃった婚」 とは、婚前交渉により妊娠して、その後に婚姻に至る結婚形態を言います。        厚生労働省の統計では、「できちゃった婚」 とは 「結婚期間が妊娠期間より短い出生の傾向」 としてデータ化されていますが、全結婚の4分の1が 「でき婚」 です。      つい50年前までは結婚するまでは男女の性的関係になるというのはそれほどなかったのに、現代ではほぼ確実に全員、やることはやっているのですね。        セックスに際して避妊をしない結果なのですが、避妊具を買えないほど貧乏ということはないと考えられますので、億劫がっているだけのようです。        コンドームメーカーのデュレックスの調査では、最初のセックスでコンドームを装着する男は56%程度ですので、「できちゃった婚」 が増えても不思議ではありません。        ちなみに、都道府県別(2009年統計)で見ると、「でき婚」 が最も多いのが沖縄県の42.4%で断トツの1位。 続いて佐賀県(37.5%)、福島県(36.7%)です。 最下位は東京と神奈川県の19.5%ですから、都会であるほど、「でき婚」 が少なくなっています。        地方が圧倒的に「でき婚」が多いのはなぜなのでしょうか?      正確な理由は当然分かりません。 例えば避妊に対する考え方が甘いのか、人工妊娠中絶をしないあるいはできない状況なのでしょうか(妊娠中絶率は1954~55年に50.2%だったのが2009年では8.2%に減少している)?        あるいは、そもそもセックスの回数が地方の方が多いからなのか、デートのときにセックス以外にすることがないので会えばセックスということになってしまっているのか、本当のところは定かではありません。 しかし、明らかに地方に偏っています。               でき婚         また上の図にあるように、「できちゃった婚」 は圧倒的に20代前半の若者です。 続いて20代後半。      どうやら、「でき婚」 は計算外の出来事と考えるべきもののように思えます。      20代が大多数という現状に鑑みると、男性ホルモンのテストステロンの勢いというふうに思えます。      テストステロンは声変わりなど男の第2次性徴期に発現し、思春期に急に身長が伸びたり、体格的にたくましくなったりしますが、テストステロンが影響を与えているからです。      テストステロンの多い男女は性欲も豊富です。 男のテストステロン値は、20代がピークで30歳頃から年齢とともに徐々に減少してきますので、「でき婚」のピークと一致します。        でき婚の原因は男女ともに責任があると思いますが、より損をするのは女の方です。 「でき婚」 できなかった女も数多く存在するはずです。 その事実を考えることも必要です。        地方に住む20代の男女、しっかり避妊をしたうえで性行為をしてもらいたいものです。      次の図は1920年から2010年までの年齢別未婚率の推移です。     でき婚1        図にある通り、50歳になっても結婚しない男女は2010年の時点でそれぞれ19.4%、9.8%います。 男の5人に1人、女の10人に1人は独身ということです。      1986年に施行された 「男女雇用機会均等法」 までは2~3%で推移していたことを考え合わせると、女の経済力が日本の男女の結婚のあり方を変えた一因のようです。        2011年3月11日の東日本大震災によって、独身女性が1人でいる不安のために結婚が増えたと巷間言われているようですが、危機意識というのは一過性のものです。        仮にそのような意識の変化があって結婚が増えたとしてもその傾向が長続きするわけではありません。 危機意識がのど元を過ぎれば元に戻ってしまう、これは仕方がないことです。      ですから、あたかも東日本大震災が日本の結婚事情に変革をもたらしたという議論には反対です。        そのような議論よりも、データを歴史的に見て、不可避のトレンドを探ることの方が恋愛や結婚を理解するのに適切です。        上記に挙げた傾向は日本の経済社会事情からすると 「不可避の傾向」 であり、2011年後半や2012年前半といった例外的な時期はあったとしても、今後とも、(1)晩婚化、とそれに伴う少子化、(2)長い交際期間、(3)年齢差の縮小、(4)「でき婚」の高い比率、(5)未婚男女の増加は避けられないでしょう。 (jbpress.ismedia.jp)                  ツイートこの記事をつぶやく