2011,10,11

人類は今も進化し続けていることが判明。

       急激なテクノロジーの発展に伴い、人類は動物本来の特性を失ったといわれる昨今。 しかしその説に反して、人間は生き物として変わることなく進化を繰り返しているそうです。        進化とは、なにも見た目や性質が大きく変わるということではなく、生活していく状況に応じて柔軟に対応していくことを指します。 私たちは、自分でも気がつかないうちに今もなお進化を続けているのです。        カナダ・ケベック州に位置する人口僅か1200人ほどの離島、L`lsle-aux-Coudres。 研究チームは人間が進化を続けていることを証明するために、この島に住む女性たちの出生死や結婚・出産を1799年から1940年までのおよそ140年もの間調査し続けてきました。        すると調査を進めていくうちに、あるひとつの進化のかたちが見えてきたのです。 それは、140年という長い歳月をかけて、島の女性たちの平均初産年齢が26歳から22歳へと若返っていたということ。 研究チームの発表によると、女性たちの生活環境および経済状況なども考慮しても、全女性の3分の1に共通の遺伝子変化が起きていたのは明白だということです。        研究チームを率いたカナダ・ケベック大学で教授を務める遺伝子学者エマニュエル・ミロット氏の見解では、島の女性たちは生殖の開始を早めることで人口増加を図るという自然淘汰を行ったのだそう。 実際に、1720年から1773年まで島に暮らした人間は僅か30家族のみで、それ以上増えるということはありませんでした。 しかしその後、細かな遺伝子レベルの変化を重ねていった島民女性たちは、初産年齢を早めるというかたちで人口を増やしていったのです。        そもそも女性たちがこの島に住むことを選択したのも、確実に遺伝子を残すために適した環境だったからとの見方が強く、以後起きた遺伝子の変化も、女性たちがたくさんの子供の出生を望んだからだとみられているのです。 子供を育てるための豊富な時間と、それが許される環境。 そしてそれに伴うよう女性自身が遺伝子レベルで進化したことによって、この小さな離島の人口はゆっくりと、しかし着実に増加していきました。        もちろん人類進化の痕跡はこれだけに留まらず、世界各地で確認されています。 過去5000年間、本来口にすることがなかった乳糖に人間が慣れ、頻繁に食されるようになったこと。 そして高地に住むチベット民族が、酸素濃度が薄くてもその地に適応していること。 これらも人類進化の一部なのです。          現代の生活の中にどっぷりつかっていると全く気が付かないであろう、人間の進化という事実。 でもきっと、過去を振り返れば環境に適応していったという経験が、あなたにもあるはずです。 どんなに小さなことでも進化のひとつだとするならば、人間もやはり動物の一種にすぎないのだと、改めて実感させられます。  (youpouch.com)              ツイートこの記事をつぶやく