2011,07,30

有機ELシフト加速。

       電子機器の表示画面の基幹部分で、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)パネルのシフトが加速しそうです。 韓国のサムスン電子の2011年4~6月期決算は自社製品の有機ELを搭載したスマートフォンが好調な携帯電話事業がけん引。 値下げが続く液晶パネルに代え、画質の高い有機ELで製品の付加価値を高める戦略で先行した。 日本の家電大手は対応が急務となる。      表示部分で主流の液晶パネルは先進国の薄型テレビ市場の成熟などで提供過剰となり、世界各国の利益率が悪化している。 韓国のLG電子も2012年後半に55型と大型の有機ELテレビを投入する方針を決めています。      29日発表したサムスンの4~6月期の純利益は、前年同期比18%減の3兆5100億ウォン(約2600億円)。 売上高は同4%増の39兆4400億ウォンだった。 利益額は前年実績に及ばないが、売上高営業利益率は9.5%と電機業界では高い水準を保ちました。      決算は有機ELパネルが利益を支える構図が鮮明です。 携帯電話が大半を占める通信部門の営業利益は1兆6700億ウォンと前年同期の2.7倍。 自社の有機ELパネルを搭載したスマートフォンの比率が高まり、平均単価が上がったため。      4.3型パネルを載せた主力製品 『ギャラクシーSⅡ』 は4月の販売以降、世界で500万台を販売。 アメリカ・アップルの 『iphone』 に対抗しうる勢力に育ってきた。        有機ELパネルなどを手掛ける子会社、サムスンモバイルディスプレイは1000億ウォン台の営業利益を計上した。 サムスン電子の液晶パネル部門は2四半期連続の営業赤字だったが、同部門の計上される有機ELの利益が業績の落ち込みを和らげた。      早けれが2013年にも有機ELテレビを販売し、タブレット型端末など他の機器への応用も急ぐ。 LG電子もグループのLGディスプレイのパネルを使い、55型の有機ELテレビを投入します。        日本の電機大手も4~6月期は液晶テレビを・パネル部門の業績が悪化したが、有機ELへのシフトは遅れている。 ソニーは2007年に世界初となる11型の有機ELテレビを発売したが、既に国内販売を終了している。 25型の業務用ディスプレイを販売しているが、テレビは事業化が道筋が見えない。 東芝、パナソニック、シャープなど他の大手も基礎技術の研究にとどまる。         スマートフォン用など中小型では東芝、日立製作所、ソニーの液晶パネル子会社が年内に統合新会社を設立する方針で調整中で、有機ELに転用できる最新鋭の生産ラインを建設する方針だ。      サムスン電子など韓国勢は半導体メモリーや液晶パネルに日本の後を追って参入し、圧倒的な増産投資で世界シェアを逆転した。 有機ELパネルは電子産業では初めて、韓国勢が自ら世界市場を切り開いていく事例となる。  (日経新聞)                      ツイートこの記事をつぶやく