2011,07,29

『トマトが切れれば、メシ屋ができる 栓が抜ければ、飲み屋ができる』 宇野 隆史 著

       著者は都内で人気の居酒屋を運営する楽コーポレーションの社長。 著者の店で働き、やがて独立した飲食店経営者は100人を超えたという。 本書は飲食店の独立開業に欠かせない知恵や心構えを明快に説いている。        店作りの基本から、立地選びやメニュー作りの極意、接客の仕方に至るまで、ちょっとした気付きやアイデアを列挙する。 個人経営店が模倣できるような事例も随所にみられる。        例えば、デザートにアイスクリームをサービスする際には、キッチンの中で盛りつけるのではなく、お客様の目の前で盛りつける。 大雨の日に来店してくれたお客には雨でぬれた体を拭くタオルと同時に、足を拭くための乾いたタオルも渡す。         何気ない一歩が、ファンを増やす一歩につなげるようだ。        著者は言う。 「農家の人は美味しいトマトを作るために、畑を耕したり、天候と戦ったりしている。 ビールだって、すごい数の人が研究を重ねて、立派な工場を建てて、美味しい製品を作り上げる。 そんな一生懸命時間をかけて作り上げたものを、お客さんに飲み食いしてもらうための努力なんて努力のうちに入らない」と。      さらには 「どんな店だったら自分が楽しいか」。 つまるところ 『客』 ではなく 『自分』。 これがお客を喜ばせるための極意のようだ。 と日経MJの“身につく読者”のコーナーに紹介されていました。           ツイートこの記事をつぶやく