2010,10,31

「トレードオフ」  ケビン・メイニー著

 日経産業新聞 私の本棚のコナーに、ジュネックスパートナーズ会長の真木和俊氏が 『トレードオフ』 を紹介していました。      本書が紹介する 「上質さ」 と 「手軽さ」 のトレードオフというビジネスの評価方法は、本質的で実に明快だ。 著者が定義する上質さは、人々に愛されている “経験 + オーラ + 個性” 、手軽さは、万民が必要とする “入手しやすさ + 安さ” をいう。 大きな成功を収めた商品やビジネスは、この二者選択を追求した結果だということを豊富な事例をもとに示しています。      著者の観察力の卓越さは、あまたの失敗例分析にあるという。 ビル・ゲイツ氏も大絶賛したというテレデシック構想は840機の低軌道衛星による無線通信網だったが、実用まで8年もかかる事業計画には、地上伝送網整備のスピードと価格低減は考慮されていなかった。 学べるのは、たとえ成功を確信できるアイデアでも、実現に導くためには旬のテクノロジーやイノベーションを適時に活用しなくてはならないということだ。      上質さと手軽さの両立は経営者を惑わす 『幻影』 にすぎず、中途半端では 『不毛地帯』 にとどまるという論旨は、説得力がある。 ビジネスの黄金律といっても過言ではない。 ツイートこの記事をつぶやく