2010,07,31

「それでも企業不祥事がおこる理由」 国広正 著

 コンプライアンスの重要性を認めない企業はないだろう。 研修も多くの企業が行っています。 それでも不祥事が起こってしまうのはなぜなのか? その問いに答え、有効な対策を解説しているのが 国広正著の「それでも企業不祥事がおこる理由」である。      弁護士として数多くの不祥事の現場で対応にあたってきた著者は、コンプライアンスを 「法令順守」 ととらえることがそもそも間違いだと説きます。 法令をいくら守っていても、消費者や社会を欺くような行動する企業は厳しく糾弾される。 社会の要請に応えるフェアプレーが求められている。      不祥事対策のポイントは 「事件・事故は必ず起こる」 という前提にたつこと。 「あってはならない」 という考えは、社員を追い詰めて隠ぺいを生み、ダメージを大きくする。 またモグラたたきのように個別の問題への対応に終始していると、より大きな問題を見逃しかねない。      大きなトラブルの前には必ず小さな不正や事故が起きている。 その段階で現場の社員が問題意識を持ち、不祥事を芽を摘む企業風土をはぐくむ。 リスクをゼロにしよとするのではなく、管理していくことが重要である。      こうしたポイントを実際の不祥事を例に解説するほか、ディスカッションプログラムを用いた研修方法を紹介するなど実践的な内容となっています。 ツイートこの記事をつぶやく